諸君、私は目的地にたどりつかない地図が好きだ

pandaman3852008-05-21

最近、森博嗣土屋賢二のエッセイ『人間は考えるFになる』(講談社)になるを読んで思ったことなど。森さんが、まだ子どもだった頃に回路図を見ながら工作をするわけですが、見ると必ず失敗するので、見ないで作るようになった。なんで作れないかというと、回路図を描いているのがイラストレーターだからだ、描いている本人が理解していないからだ、みたいなことを言ってたのですよ。


で、ふと思った。雑誌には「目的地にたどりつかない地図」というのが山ほどあるんですが、これってきっと、描いている本人はそこに行ったことがないんですよね。なので、自分で地図を見ながら作成したり、ラフとかをそのまま写すんだけど、どうしても間違いは起きてしまう。


じゃぁ、全部その場所に行って確認して来いってか?いや、そうじゃなくて、大事なのはたぶん、行ったことのない場所の地図を描いているんだ、という自覚じゃないかと。分かって納得して描いているんでなく、間違っているかもしれないけど、自分で調べるなり、写すなら正確に写すことを心がけているだけで、随分ちがうのかな、と。情報誌を作る仕事をしているパン玉なので、自戒もこめつつ。


※ちなみにタイトルは「ホッテントリメーカー」にて作成。24user付くことになってるんだけど、どうですかね(笑)
http://pha22.net/hotentry/


※写真は週末、某所にて撮影。ハンモックで昼寝した、気持ちよかった。