いつかはこんな

デザインしてると時々、いつかはこんな作品作りたいな〜っていうのがある。普段は忘れてるんだけど、時々見返して、初心を忘れんようにって。

そのうちのひとつがこれ。広告vol.353（2002年7、8月号）の三宅島特集「MIYAKE-LIFE GOES ON」。24P＋メッセージ広告で構成されてた。噴火から2年、そろそろ当事者以外の人には忘れられかけていたころの号。写真＋データ＋被災者のインタビューで、まったく帰る見通しが立たない人々の「忘れないで」というメッセージが響いた。知るだけで何も出来る訳じゃないけれど、何かしら三宅島のことが気になるようになった。いつか三宅島に行こうとも。

そんなふうに、誰かの心が動くものが作りたいな〜って思う。人の心を動かすなんておこがましいけれど、メッセージが届けばいいなって思う。デザインで出来ることは、そのうちのごくわずかかもしれんけど、いつも誰かのことを思って、ものを作っていたいんだ。