枯山水のデザイン

pandaman3852008-02-03

先日、京都の大徳寺に行ってきた。お気に入りのカフェがあるので近くまではよく行くのだが、境内に入るのは二度目。たくさんの寺院が集まっているが常時4つの寺院が公開されていて、そのうちのひとつ、瑞峯院を拝観してきた。
http://kata.wablog.com/726.html


枯山水の庭が二つあって、写真は方丈前庭である「独坐庭」。ちょうど西日がさす時間で暖かく、時間を忘れてしまった。蓬莱山の山岳と半島からなっている、という解説を読みながら、海と山の景色を頭に思い浮かべてみた。なぜか池間島のイメージになってしまったがwともかく、波だとか、雲だとか、そういうものを簡単に想像できる。


枯山水というのは、たぶん究極に本質を抜き出したデザインなんだろうな、とふと考える。水がないのに波紋を描くことで海を感じさせるし、山がないのに起伏を作ることで山の高さを感じさせる。奥が深いな〜。面白いな〜。そんなことを考えながら帰路についた。


今日、図書館で枯山水の本を探してみたが、もともと蔵書が少ないうえに、少ない本も貸し出し中。とりあえず数冊の予約を入れてきたけれど、本を読むよりたくさんの庭が見てみたい。大徳寺の他の枯山水もまだあるし、他にもいっぱいある。京都が近くてよかった、と思う。


松岡正剛の千夜千冊『枯山水重森三玲
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0861.html
この本も借りたかったが、1965年の本で、置いてなかった。どうも、私が見た庭園はこの重森三玲氏が作ったもののようで興味があったので残念。でも、やっぱ庭を実際に見て分かることの方が多い気がする。