ラ王のお湯お湯詐欺から一考

pandaman3852010-08-25

ラ王が追湯イベントを終了して4日。舌の根も乾かぬうちに新ラ王のプロモーションを始めたということで、総スカンくらっていますね。
http://twi-tou.rao.jp/
このマーケティングのまずさと、私ならどのようなマーケティングを行うか、について考えてみたいと思います。初めに、失敗してるな〜と思う3点。


1.再発売までの時間があまりにも短い
ラ王の生産終了は8月2日。ラ王追湯式典は8月20日に終了。復活発表が8月24日。なんですか、この期間の短さは?追湯のためにラ王を20軒も探した消費者(=パン玉だよwww)、あるいは店頭在庫品薄で手に入らず追湯できなかった、という消費者も多数いるわけです。そんな追湯熱が冷めないうちに宣伝を打ってしまったのは大失敗。うまい具合に在庫処分した、と思われてもいたしかたない。


2.生麺ではなく、乾麺で復活
ラ王と言えば、生タイプ高級カップ麺の先駆けだよ。それを、乾麺に対して使うとは。「(新たに開発した)麺の出来がよく、ラ王にふさわしい」と日清は判断したようですが、消費者にとってラ王=生麺、なわけですよ現段階では。むしろ新商品を売るためのコンセプトが見つからず、ラ王のブランドネームに頼った、と見るべきでしょう。


3.twitter2chを敵に回した
ネット連動広告なのに、twitter2chを敵に回すとか、ありえない。このような声が出てしまうことを予想できなかったんでしょうか?成功イメージだけを描き、失敗イメージはまったく想定していなかったのかもね。おかげで「終わる終わる詐欺」「ホラ王」とか、ネガコメのオンパレードですよ。これらをどうやって収束させるのか。新ラ王は商品発売前からマイナススタートだね〜。


では、私なら、どのようなマーケティングを打つか。


「ラ王継承トーナメント」をネット連動で開催します。現時点で日清から発売されているカップ麺で、「ラ王を継承しうる商品」を消費者が選んで、投票するようなシステムを作るのです。「麺づくり」「麺の達人」「Goota」「太麺堂々」「行列のできる店のラーメン」とか、まぁいろんな(名前も知らず、食べたことないような)カップ麺がいっぱいあるから、エントリーします。。
http://www.nissinfoods.co.jp/product/lineup/
そこに無名の「新たに開発したラーメン」も混ぜます。もちろん、この「新たに開発したラーメン」には、この時点でブランド名はつけない。覆面戦士、みたいな位置づけにするわけ。


トーナメントはネットで行う訳ですが、単純に投票方式にしてもいいし、もし商品購入と連動させたいなら、パッケージに簡単な応募コード(シールで十分でしょう)をつければいい。投票者の何人かには選ばれし「新ラ王」の箱1ケースをプレゼント。期間は3週間くらい〜1ヶ月くらいかな。もし、新開発の麺に本当に自信のあるなら、絶対選ばれるという前提でこれくらいのこと出来そうだし、出来レースにしても「消費者が選んだ感」の演出になりそう。もし日清の思惑と違って、他のラーメンが選ばれてしまったとしても、それはそれでいいじゃないか。今まで知名度も低く、売れなかったラーメンが売れるんだから。


追湯で消費者を巻き込みまくったのに、「ラ王」にふさわしい新商品、なんて押しつけはいらない、それが我々が怒っている本当の理由じゃないかな。