Photoshopを快適に使う技を考えてみる

「たった1文字ファイル名を変更するだけでPhotoshopを高速化させる方法」なるものを発見。試してみることにしました。
●デフォルトでそれぞれのタイルは最大 132 KB のメモリを使用するようになっていますが、「大きいタイル」プラグインを有効にする(=ファイル『~大きいタイル.plugin』の『~』をトル)ことによって、画像タイルで使用するメモリの容量を増やす(260MB〜1GBで260KB、1GB以上で1MBにする)ことが可能になる、とのこと。


詳しくは↓
『たった1文字ファイル名を変更するだけでPhotoshopを高速化させる方法』
http://blog.ddc.co.jp/mt/mail/archives/20080730/100400.html
『1 GB 以上の RAM を搭載したコンピュータにおけるパフォーマンスの最適化について(Photoshop CS2)』
http://support.adobe.co.jp/faq/faq/qadoc.sv?226170+002



で、さっそく試してみました。ちなみに試したMacのスペックは
□CPU/1.8GHzPowerPC G5
□メモリ/1.25GB DDR SDRAM
□HDD/80GB
MacOS 10.4.11
Photoshopのバージョン/CS2
です。


行った作業と、作業結果
□3072×2048pixelの画像データを
□ドラッグして開く(なのでPhotoshop起動込みの時間)
11.6秒→10.7秒
□RGB画像をCMYKに変換
2.1秒→2.6秒
□フィルターのネオン光彩をかけてみる
3.4秒→0.8秒


起動&ファイルを開く時間が92%、ネオン光彩に関しては23%になってました。効果はありのようです!ただ、CMYK変換に関しては123%。余分に時間がかかっています。なんでかな?と考えて、もう一度アドビサポートの記事を読み直してみました。
●『Photoshop CS2 のメモリ・画像キャッシュ環境設定で、Photoshop に割り当てられているメモリの容量が 261 MB 〜 1 GB の場合、画像タイルで使用するメモリ容量は 260 KB に増加します。同様に、Photoshop に 1 GB 以上のメモリが割り当てられている場合には、画像タイルで使用するメモリ容量は 1 MB に増加します。』
  ↓
●「マシンに搭載しているメモリが1GB以上」、だけではなく「Photoshopに割り当てられているメモリを1GB以上」にするのがキモなのです。ここでもう一つの記事。
『メモリの割り当てと使用について(Photoshop CS2)』
http://support.adobe.co.jp/faq/faq/qadoc.sv?226753+002+4
Photoshop CS2 に割り当てられているメモリ容量は、デフォルトでは以下のように設定されています。
− Windows 版の場合 : 55 %
− Macintosh 版の場合 : 70 %
これらの設定は、ほとんどのユーザにとって最適であると考えられます


とのこと。パン玉が作業していたMacでは、メモリ容量はデフォで使っていたので、最大メモリ割り当ては1.25GB×70%=875MB。アクティビティモニタでも確認しましたが、割り当て1GBにはほど遠い状況でした。つまり「大きいタイル」の効果はあるもの、あくまでも260MB〜1GBの範囲内で最適化されている、1GB以上まで引き上げているわけではない、だったのです。


じゃあ、最大限の恩恵は受けられないのか?そんなことはないです。
●『理想的なメモリの割り当て量の設定を行いたい場合、Windows であればタスクマネージャの [パフォーマンス] および [プロセス] タブ、Macintosh であればアクティビティモニタMac OS X 10.3.x または 10.4)/プロセスビューア(Mac OS X 10.2.8)で、Photoshop のパフォーマンスを確認しながら Photoshop へのメモリの割り当てを 5 % ずつ変更し、設定を変更する前と変更した後で、Photoshop のパフォーマンスに変化が現れるかどうかを確認します。』


上記作業を行い、1GB以上のメモリがPhotoshopに割り当てられるよう、設定を変更すればいいですね。あるいは、Macならメモリの70%が1GBになるように1.43GB以上、Winならメモリの55%が1GBになるように1.81GB以上のメモリを積む。これで本当にめいいっぱい、快適に使える環境になりそうですね。